先住猫が新入り猫を威嚇する理由や仲良くなるまでの期間を解説

普段の穏やかな姿とはまるで別人のような先住猫。
多頭飼いをはじめると先住猫は新入り猫に激しく威嚇をします。
威嚇をすると耳にした事があっても実際にその状況になると「ちゃんと仲良くなってくれるのかな…」と先行きが不安に感じる飼い主さんもいるでしょう。

先住猫が新入り猫に威嚇するのは一体なぜなのでしょうか。

ここでは先住猫が新入り猫に威嚇をする理由や仲良くなるまでにかかる期間、威嚇を悪化させない対面の仕方などについてお伝えします。
また先住猫が新入り猫に威嚇をしている時に気をつけたい事も併せてご紹介しますので参考にしてみてください。

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先住猫が新入り猫に威嚇するのは決して珍しい事ではない

先住猫にとって新入り猫がやって来るという状況は、飼い主さんが家で寛いでいる時に見知らぬ誰かが突然押しかけて来るのと同じです。

猫は縄張り意識が強い生き物

自分のテリトリーである自宅に友達や家族でもない人がいきなり来たら警戒しますよね。

猫も人間と同じように警戒し、そうした警戒や恐怖心が強まった結果、先住猫は新入り猫を威嚇するという行動を起こすのです。
また皆さんもご存知の通り、猫はとても縄張り意識が強い生き物ですので、多頭飼いをする上で先住猫が新入り猫に威嚇するという状況が起こるのは決して珍しい事ではないのです。

威嚇する先住猫と新入り猫の顔合わせは慎重に進めよう

猫の多頭飼いをする上では先住猫と新入り猫の顔合わせのタイミングが非常に重要になります。それではどのように顔合わせを進めればよいのか具体的に進め方をご紹介します

1.新入り猫は別部屋へ

まず新入り猫は連れて帰ってきたら一度も先住猫に会わせる事なく別の部屋で隔離させましょう。猫の嗅覚は人間の数万倍から数十万倍と言われているほど鋭いため会わせなくても新入り猫の匂いで存在に気付かせる事ができます。

約4~5日から1週間ほどは隔離させたままにしておきましょう。

2.新入り猫のゲージをタオル等で覆って先住猫を別部屋に通す

新入り猫の存在に気付かせた後は実際に会わせますが最初に会わせる時は直接対面させないようにします。
タオルやダンボール等で新入り猫のゲージを覆って先住猫と新入り猫の目が合わないように配慮しながら毎日少しずつ対面させるのを繰り返していきましょう。

初めは5分から10分を目安に慣れてきたら徐所に会わせる時間を長くしていってくださいね。

3.タオル等を取り除きゲージ越しに会わせる

先住猫の威嚇がおさまったらタオル等の覆っている物を取り除いてゲージ越しに直接会わせてみましょう。
一時的に威嚇が酷くなるかもしれませんがその場合は一旦離して次の日にチャレンジしてみてくださいね。またもしも先住猫が新入り猫のいる部屋に行きたがらない場合は無理に行かせず自ら進んで行くのを待ってあげましょう。

4.ゲージを先住猫のいるエリアへ移動させる

別部屋での対面に慣れてきたら次は先住猫のいるエリアにゲージごと移動させます。
他と同様に一日に数回、短い時間から始めて少しずつ長く対面させていきましょう。

5.新入り猫をゲージから出す

新入り猫のゲージを先住猫のいる部屋に持って行っても威嚇をあまりしないようであれば新入り猫をゲージから出して自由にさせてみましょう。
ただ喧嘩はいつ起こるかは分かりませんので飼い主さんは2匹から目を離さずに見守ってあげてくださいね。

そして万が一自由にさせた事で新入り猫と先住猫が流血を伴うような喧嘩をする場合は危険ですので再度ゲージに隔離してあげてください。

先住猫が新入り猫に威嚇していても「説教」はNG

先住猫が新入り猫を威嚇していると飼い主さんとしては心配ですよね。

「このままでは喧嘩になるかも…」

と思って先住猫に威嚇をしないように強く言い聞かせる事もあるかもしれませんがこの行動はなるべく控えなければいけません

先住猫は穏やかに暮らしていたのに突然自分のテリトリーを荒らされた側

ここで飼い主さんが怒ってしまうと先住猫は「新入りが入ってきたからだ」と怒りの矛先を新入り猫に向けてしまう可能性があるのです。
もしそうなれば威嚇はおさまるどころか更に悪化し仲良くなるのも難しくなってしまうかもしれないため威嚇していたとしても「怒る」という行動は取ってはいけないのです。

基本的に先住猫から新入り猫に対しての威嚇が酷い時は怒るのではなく「2匹を離す」のが一番効果的です。
新入り猫を別部屋へ移動させて先住猫に冷静になれる時間を作ってあげましょう。

先住猫と新入り猫に仲良くして貰う為には○○が大切

先住猫は新入り猫が来る事で「飼い主さんをとられてしまう」と思っている。

そうした気持ちを強く感じると、飼い主さんを自分から奪い取った新入り猫に対して強い憎しみを持ってしまいます。

多頭飼いは先住猫を何よりも最優先に考えて疎外感を感じさせないようにしなければいけません

ご飯やおやつを与える時、声をかける時、構ってあげる時、どんな状況においても先住猫を優先にしてあげるようにしましょう。

また先住猫との時間はいつも以上にとってあげる事も心のケアに繋がります。
新入り猫が来たばかりの頃は何かと心配になって気にかけてしまうかもしれませんが、先住猫との時間も欠かさずに大切にしてあげるようにしてくださいね。

新入り猫に対する先住猫の威嚇行動は長い目で見守ってあげましょう

新入り猫に対する先住猫の威嚇は2週間程の早い期間でなくなる事もあれば一年以上の長期間続く事もあります。
どのくらいで威嚇がなくなるかはあくまでも猫によって異なるため飼い主さんは根気強く見守ってあげるしかないのです。

根気強く見守ったとしてもその先に猫同士が必ず仲良くなるという確約はありません

猫も人間と同じように相性あります。

どんなに長い時間をかけても相性が合わなかったという結果になることがあるのも頭に入れておかなければいけません。

共同生活をさせている中でどちらか一方に体調不良がみられる場合は、相性の関係でストレスを感じているかもしれませんので、無理に共同生活をさせるのではなく別々の部屋で飼うなどの対処をしましょう。