なんだか猫の歩き方に違和感を感じる…。
そのように感じた時はもしかすると「骨折」しているかもしれません。
しかし言葉の通じない猫を相手に骨折しているかどうかを聞く事はできません。
そこでここでは猫が骨折した時にみせる症状についてご紹介します。
当てはまる症状はないかチェックしてみてください。
また猫が骨折する原因や気になる治療費、猫のために骨折の治療後に飼い主さんがやるべきこと等についても併せてお伝えしますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
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症状をチェックする前にまずは猫が骨折する原因を知ろう
猫が骨折する原因はひとつではありません。
そこでまずは症状をチェックする前に骨折する原因を知って、ここ最近の日常で思い当たるような事はないか考えてみましょう。
車や自転車等との接触
猫を外と中を自由に行き来させられるようにしている場合は、外出中に車や自転車と接触してしまった可能性があります。
猫は突然飛び出してきた物に対して瞬時に反応する事ができません。
骨折はもしかするとそうした接触事故が関係しているのかもしれません。
ドアの開閉による巻き込み
猫は素っ気ないと言われる事もありますが実は意外と寂しがりやな一面もあります。
飼い主さんの行く場所に付いていこうとした結果、災難な事にドアの開閉に巻き込まれてしまい、足の骨を骨折する事も珍しくないのです。
低所からの落下
猫は高い所から降りる時は落ちている一瞬の間で安定して着地できるように受身を取ります。しかし低い所になると状況は一変、猫は受身を取る時間がなくなってしまうため、中途半端な体勢で落ちてしまう事によって骨折を招いてしまうのです。
一見すると「高い所の方が危ないんじゃ…?」と思いがちですが、それは大きな勘違いである可能性が高いでしょう。
ここ最近の日常の中で思い当たるところはありましたか。
原因だけでは骨折かどうかを判断するのは難しいですが、症状と照らし合わせてみると今回思い返した事が、骨折を見極める際の一つの参考材料になる場合もあります。
いま一度よく思い返してみてくださいね。
猫が骨折した時にみられる代表的な症状とは
猫は骨折すると以下のような症状がみられるようになります。
- 足を気にした歩き方をする(上げる、引きずる等)
- 患部が発熱する
- 腫れてくる
- 触られる事を嫌がる
- 動きが鈍くなる(走り回らない、ジャンプをしない等)
- 痛みで身体が震える
もしも上記のような症状がみられる場合には骨折している可能性が高く注意しなければいけません。
猫は痛みを隠そうとする動物
辛いという状態は表にあまり出ないため気付いた頃には症状が悪化したり手遅れになっている事も少なくないのです。
猫にこんな症状がある時も要注意。骨折を見落とさないようにしよう
猫の骨折は足だけとは限りません。
その時の状況によっては「顎」や「尻尾」を骨折する場合もあり、また、こうした場所は意外と見落としやすい場所でもあるため気をつけなければいけません。
では実際にはどのような症状がみられた時に注意しなければいけないのでしょうか。
顎の骨折の場合
「食欲不振」や「口が開いたままの状態」といった症状がみられます
猫は痛みを避けるために顎を不本意に動かすのは止めたいのでしょう。
尻尾の骨折の場合
「尻尾が動いていない」「排泄ができていない」「腹部に張りがある」などの症状がみられます
これは尻尾が尾骨神経を介して様々な神経をコントロールする役割があるためです。
痛みによって役割を果たせなくなるため、いつもはユラユラと揺れている尻尾も反応が無かったり、排泄トラブルが起きてしまったりしていますので、こちらも併せて注意が必要です。
しかし飼い主さんに見落とされてしまえば猫はただただ骨折の苦痛と戦わなければいけなくなります。
人間でも骨折はかなりの痛みを伴うはずですから、見落とさないようになるべくしっかりと観察してあげてくださいね。
症状に該当したら病院へ!気になる猫の骨折の治療費について
猫の骨は再生が早く骨折も比較的短期間で治ると言われています。
しかしだからと言ってそのまま放置する事は絶対にしてはいけません。
こうした様々な問題があるため猫が骨折の症状に当てはまる時は迷わず動物病院に連れて行く事が大切なのです。
ですが病院に連れて行くとなると気になるのは「治療費」だと思います。猫は骨折すると手術を伴う事が少なくありません。
そして手術をするとなると麻酔代や入院代等も掛かるため、骨折した場合は治療費が高くなる事が多いです。
しかしこの金額は保険を使えば安くする事ができます。金額によって割引は異なるため一概には言えませんが経済的な負担は軽くできるでしょう。
骨折したら飼い主さんは猫のために「やるべき事」が沢山ある
猫が骨折したら飼い主さんは猫を病院に連れて行かなければいけませんが、その他にも飼い主さんが猫のためにやるべき事は沢山あります。
やるべき事は全部で4つです。
安静に過ごせるようにゲージで猫部屋を作る
猫は骨折の治療後、骨をくっつけるために安静に過ごさなければいけなく、そのためには限られた空間で過ごさせる必要があります。
快適に過ごせるようにベッドやトイレ、ご飯やお水、お気に入りのオモチャ等を入れてゲージ内に素敵な猫部屋を作ってあげてください。
ただどんなに快適な猫部屋を作っても本来自由に過ごせていた猫は限られた空間に拘束される事をストレスに感じてしまう事があります。
そのため怪我の回復具合を見ながら時にはゲージから出して自由にさせる時間も作ってあげてくださいね。
怪我に繋がりそうな場所は対処しておく
怪我に繋がりそうな危険な場所は予め工夫をしておく事も必要です。
猫が再度骨折しないためにも家具の配置を見直したり滑り止めシートを貼ったりして対策をしておきましょう。
トイレのお手伝いをする
骨折治療中はトイレが上手くできない事もあるため必要に応じてお手伝いもしてあげましょう。特に足を骨折した場合は力んだ時にフラついてしまう事がありますので、トイレに入った時には見守ってあげてください。
患部を噛まないか見守る
避妊手術をした際にもみられるのですが猫は治療後に患部を気にして噛んだり執拗に舐めたりする事があります。
もしもどうしても気にするようであればエリザベスカラーを使う等の対処も考えてみてくださいね。
以上4つが猫が骨折した後に飼い主さんがやるべき事となります。
症状に当てはまる場合は速やかに動物病院を受診するようにしましょう。
そして適切な処置を受けさせた後は猫の辛い気持ちにしっかりと寄り添いつつ骨折を含む怪我防止の対策も忘れずに行いましょう。